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  • 2013.03.12 Tuesday
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二十六日目〜今後の進路〜

昨日は、突然の雨で目的地を変更。
千葉県香取市・佐原駅で様子見となりました。
駅の待合室で仮眠。
もしかして泊まれる?と思いましたが、
駅員さんに閉め出されました。
まぁそうですよね。

時刻は11時過ぎ。
雨は止んでいました。
仕方なく川べりの公園で仮眠をとることに。
もう、寝袋は暑いんです。しかし寝袋に入らなければ蚊の餌食。
汗をダラダラ流しながら、寝てるのか気絶してるのかの数時間。
必死で耐えて、空が白み始めた朝の4時。辛抱たまらず出発です!



空はなんとか持ちこたえています。

ひたすら国道51号線を北上。
利根川を越えたら茨城です。
そして、茨城の
Jチームといえば!



アントラーズ!
カシマスタジアム!でかいし、立派!


茨城ともなると、目に見える形で地震の爪跡が現れ始めました。



こんなに開放的で美しい大洗サンビーチも、



目を違うところに向けると、グニャグニャと波打つアスファルトが現れます。


静岡県島田市の親戚宅には外壁に亀裂が。

神奈川・東京では計画停電で消灯している信号、自販機が多く見られました。

千葉では幕張海浜公園が被害のため立ち入り禁止に。

気になる福島の現状。

東京で泊まったゲストハウス・toco。

そこで出会った福島大学・大学院の学生がこんな話を聞かせてくれました。

「自転車なら、福島は避けた方がいいかも知れない。
僕も先週までボランティアをしていた。
舗装工事も進んでいるけど、まだまだ自転車が走れる状況じゃない。
ボランティアの手が足りていない地域があるのも事実なんだけど。」

この目で被害の状況を見てみたいし、
微力でも手伝えることがあるなら手伝いたい。
しかし、無理に自転車で突っ込んで、事故ったりしたら大迷惑。
特に僕は、そんなことになりがちな人間です。

ともかくギリギリまで行ってみて、そこで判断します。

早ければあさって福島入り。

ドキドキです。

あ、今日の目的地・水戸市には、朝が早かったおかげで午前中に到着。
途中、車から声をかけてくれた方に場所を聞いて、
銭湯とか行ってました。

では!

本日の、
行程 千葉県香取市→茨城県水戸市
走行距離70km
出費 3400円


二十七日目〜いわき市の現状〜

毎時0.21マイクロシーベルト。

僕が今いる福島県いわき市で観測されている放射能はそのくらいであると、ラジオで言っていました。


茨城県水戸市から、国道6号線を使って北上。
街中や、少し内陸を走っている分には、震災の影響はほとんど見られません。

しかし、海岸沿いは違いました。



海側の道路の舗装工事があちらこちらで。
近くには全壊、半壊している家もみられ、中にはもう新地になっているとこもありました。



立ち寄ったビーチでは、岩場に設けられた手すりが壊れて立ち入り禁止に。

トイレも津波の被害受けて使えなくなっていました。



テレビでもっとひどい映像を見ているはずなのに、やはりショックは大きいです。

無力感というのか、
「自然のやったことだ」と諦めるにはあまりにも慈悲がないように感じました。

明日は大事をとって内陸へ。
あさって、福島市内に入ります。

では!


本日の、
行程 茨城県水戸市→福島県いわき市小名浜
走行距離 82km
出費 891円



二十八日目〜脳内トラベラー〜

実は、親父からほぼ毎日メールがきます。

内容は、この先のルートのこととか宿泊場所についての情報などです。

「パソコンでいろいろ調べながら俺も旅をしている」

それはそれは。

意味不明なメールも多々あるので、参考になったりならなかったりです。

んで、今日のメールは、
国道49号線で郡山市に抜けるのではなく、途中で国道349号線に変えたらどうか?というもの。

「鉄道も近くを走ってるし、そういうのもいいんじゃないか」

むう、なるほど。

これまで太い国道ばかりを走ってきたので、確かにそれもアリです。

加えて、この49と349の交わる交差点に着いた段階で僕の体力はほとんど0%。



この峠が強烈!
箱根ほど急ではないですが、ダラダラと続く登り坂にうんざりしましました。

あとは、のんびり行こう。

ということで、親父の案、採用です!

ちなみに、今日走った山あいの地域には、震災の影響をほとんど感じませんでした。

途中立ち寄った小野町という場所。
小野小町生誕の街、らしいです。お墓もあるらしいですが見つけられず。
代わりにこんなの見つけました!



おもちゃメーカーのタカラが運営しているリカちゃんキャッスル!

内部先入は流石に無理でした・・。



一時間に1本しかないローカル線“あぶくまゆうゆうライン”。

これと併走して進めば、すぐに田園風景が広がります。



大隅のばあちゃんちの近くを走ってるような感覚。

今日は、このゆうゆうラインの駅のひとつ、神俣駅の隣の公園で一泊です。

明日は福島市。街や、ボランティアの感じはどうなのか。
気になるところです。

では!


本日の、
行程 福島県いわき市小名浜→田村市滝根
走行距離 65km
出費 837円

二十九日目〜ボランティア〜

モンスターボランティア、という言葉があるそうです。

着の身着のまま被災地にやってきて、宿泊場所と食料を要求する、など、ボランティアで来ていながら被災地に迷惑をかけてしまう、という。

どうやら僕は、このモンスターボランティアになってしまいそうだったので、被災地入りはあきらめました。

福島市内に入ったのは午前10時頃。
これまでのいわき市、田村市同様、震災の影響はあまり見られません。



ただ、朝方、自衛隊が被災地へ向かって行くのを見たので、やはりここが復興支援の要所なんだと実感しました。



いつものようにフォルムカードを郵便局でゲットしまして、

福島市災害ボランティアセンターに問い合わせ。

すると、以下の点でボランティアとしての参加が難しい、と教えていただきました。

・単独であること。
派遣先の選定が難しくなります。

・保存容器を持っていないので、食料、飲料の確保を自力で行えない。

・長靴、軍手など、必要最低限の装備がない。

ほかにも、滞在日数が短い、ボランティア保険に加盟していないなど、僕に足りない要素は山ほど。

心構えがあまりにも足らなかったと思い知らされました。


意気消沈でコインランドリーへ。
そこで偶然にも、被災地支援で福島へ来ている方に出会いました。

その方が話してくれた、被災地の現状です。

「計画的避難区域の飯舘村の支援を行っている。今は小学校の清掃など。未だに校庭も用意できていない所が多い。子どもたちのために、早く蘇らせないと。次に中学、高校と進めるつもりだが、まだまだ時間がかかりそうだ。

昨日は被災した自宅から必要なものを持ち出していい日で、私はその持ち物の中に規定値以上に染色(放射能汚染)されたものがないか調べる係りだった。ごみ袋一つしか持ち出せないのに、その中身はお子さんやお孫さんの思い出の品や、教科書、おもちゃばかりだった。それでも、染色が進んでいたら没収しなければならない。そんな現状のただ中にいると、涙が出てしまう。」

話してくれた方の、笑顔とも泣き顔とも取れない、なんとも言えない表情。
たんたんと話す中に漂う無力感。

自転車で旅行をしてるような人間が、その延長で行けるような場所じゃない。

「がんばろう」という言葉が巷にあふれています。
ある一面では、正しいことなのだと思います。

けど、現場で活動している人たち、復興に向かって努力する被災地の人たちにとってのそれとは重みがまったく違う。

そう感じました。

僕ができる一番のボランティアは募金。
明日からもこつこつ続けます。

では。


本日の、

行程 福島県田村市→福島市
走行距離 60km
出費 2800円

?

三十日目〜震災の傷跡〜

まずは今日撮った写真を。



液状化現象によってマンホールが飛び出してます。
走る中で何個もこんなマンホールに出くわしました。



国道4号線から仙台空港へ向かう途中。



廃車になったたくさんの車。
砂埃が舞い、カビのようなすえた臭いが鼻につきます。
小バエのような虫が湧いていました。
?

僕は今回の震災で、誰かを失ったわけでもないし
東北という土地にもさして思い入れはありません。
それでもこの光景を目の当たりにしたら、急に涙がこみ上げてきました。

また、一から、地域によってはマイナスから、やり直さなくちゃならない。
実際に大勢の方の力によって復興は進んでいる。

そんな当然のことにも疑問を感じてしまうほど、ある意味で恐ろしい光景でした。


仙台市内に入ると、景色は一変しました。
街行く大勢の人、人。
会話を聞いていると、時折、震災のことがでて表情が曇ることもあったけれど、
街全体としてはパワフルな熱であふれています。


「兄ちゃん、もしかして自転車旅行?真っ黒に焼けてるからもしかしてと思ってね。僕も若いころやってたから。
今から北海道ならすごくいい時期だね。
こんな被災地にもよってくれてありがとう。がんばってね!」

商店街のはずれの、湯船がひとつしかない小さな銭湯。
そこで逆に励まされました。
「ありがとうございます」と何度も言って、別れました。


仙台にはもう一泊する予定。

横浜で盗られた自転車のライトなど装備の見直しと骨休めをかねてます。
ただ、大勢のボランティアの方が仙台を拠点としているため、
ビジネスホテルは全てキャンセル待ちの状況。
明日泊まる宿が決まっていない状況です。

さて、どうなることやら。


本日の、
行程 福島県福島市→宮城県仙台市
走行距離 84km
出費 3400円



三十一日目〜荷物整理〜

えーと、、、

今日でちょうど一ヶ月なんですが、残念ながら何でもない一日です。

盗られちゃったライトと牛タン定食、そして今日の宿を求めて、仙台の街をぶらつきました。

街中に自転車屋さんがないためLoftに潜入。
こうなると、寄り道が止まらなくなる僕です。



本屋さんにあった被災地応援のサイン!
著名な漫画家の寄せ書きで、上は五十嵐大介、下はオノナツメが中心です!ちょっと興奮!



さらに、ダイエーに。

壁には、新聞社の掲示板があり、震災に関する写真が展示されてました。


昼飯は牛タン。



うまいと聞いていた“きすけ”本店でいただきました。

肉厚な牛タンは、程よい歯ごたえと、じゅわっと広がる旨味が最高!ご飯が進みます。
さっぱり塩ベース、テール肉たっぷりのスープもまた・・・。

久しぶりにまともなご飯を食べた気がします。

食後は宿探し。
飛び込みで入った一軒目。
取れました!
ボランティアの方でどこもいっぱい、と聞いていたので拍子抜け。

ただ、それには理由があって、震災の影響で冷房が故障してるんだそう。
今汗だくでブログを打っています。
しかも余震が。やっぱり怖いものです。

部屋とれたので、荷物整理をしました。さらにバッグひとつ、実家に送ります。荷物が多いとパンクが心配だし、体力も余計に使うんです。



鹿児島を出発するときに、沢山お守り(のようなもの)をいただきました。

おかげさまで一ヶ月、事故も故障なくやってこれました。
心から、感謝しています。
往路篇もいよいよ後半戦。

今週で青森入り、来週は北海道です!

では!


本日の、
行程 --
走行距離 --
出費 6050円


三十二日目〜体力自慢?〜

ひさびさのホテル。
チェックアウトの時間ギリギリまで粘ってしまい、今日は10時過ぎにスタートしました。

テレビもかなり久しぶり。
天気予報を見ると、梅雨前線がちょうど日本列島の真ん中にあり、徐々に北上するとのこと。
そのため、宮城も南部から天気が崩れていきますよ、と。

今日の目標は宮城北部の一関市。
こりゃあ梅雨前線と追っかけっこになるな、と覚悟を決めたのでした。



宮城のフォルムカードを出して、いざ出発!

多少、追い風気味だったからかもしれません。もしくはぐっすり眠れたから?
荷物を減らして、ハンドルが軽くなったからかも?

・・・もしくは、体力がついてきちゃったか?

6時間程度で80kmを走破できました!



昼過ぎに完全に梅雨前線に追いつかれて、やばいなと思いましたが、小雨に降られる程度でなんとか回避。

目標も達成して気分のいい日でした。



ベガルタ仙台のホームグランドも現在整備中です。

ただ、問題は明日です。
目標の岩手県盛岡市まで、残すところ約90km。
しかも雨です。

今日以上に気合いを入れねば!
では!


行程 宮城県仙台市→一関市
走行距離 83km
出費 957円


三十三日目〜ツカヂが見た岩手〜

パンクした、、、


夢を見ました。
わっ!と飛び起きて今日はスタート。
常に心配してるから、夢にも出るんですね。

関係ないですが、
国道4号線を走っていると、
ベタンベタンベタンッとでかい音。
なんだ?と思って振り返ると、大型トラックの右前輪がパンクしていました!

あんなデカいのでもパンク・・・。
僕のもいつか・・・。


さて、岩手あるあるをひとつ。
“ホカ弁がすごい”

どうすごいかと言うと、



ドライブスルーがあるんです!
ほかに、飲食スペースがある店舗も!
これは、ここまで北上してきて初めてみました!

あと、



岩手銀行わっぜカッコいい!
あるあるじゃないし、それ以上情報ないですけどね。

盛岡は、チャリ旅の経由地にする人が多いみたいです。

駐輪場に行くと、
“荷物多い人専用”の場所に案内されました。
「この時期になると、君みたいな人増えるんだよね」と、駐輪場のおっちゃん。
さらに、そのおっちゃんに紹介された銭湯に行くと、
「旅行?自転車?はーすごいね!どこから来たんですか?鹿児島!友人がいるよー宮建設事務所って知らない?そっか、鹿児島は最高記録だ。今までは京都が一番遠方だったんだけどね・・・」
とスーパーフレンドリー。

しかし、冷たい視線を感じることが多いので、受け入れられると素直に嬉しいです。

最後に、



復興の狼煙ポスタープロジェクト。
復興のために汗を流す人々の写真と、「心まで壊されてたまるか」や「埃も泥も、思い出にする」と言った力強いメッセージが書かれています。
こういうの、弱いんです。
しばし見入ってしまいました。

明日からは青森を目指しますが、まだ200kmほどあるので3日はかかると思われます。

どうか、雨も降らず、パンクせずで乗り切れますように!

では!


本日の、
行程 宮城県仙台市→岩手県盛岡市
走行距離 92km
出費 2890円


三十四日目〜初体験の湯〜

岩手県と青森県の県境にある二戸市。

ここには金田一温泉郷なるものがありまして、今日は、その温泉に浸かって締めくくることに。

青森ひば、という銘木の浴槽で、“ひば湯”が楽しめるというのがウリでしたが、僕にとって一番感動的だったのはドライサウナと言うもの。

内湯が半分外に飛び出していて、そこはガラス張りの温室のようになっています。
湯船の上には、ひばの角材が少し隙間を開けて均等に並べられていて、その上に横になるんです。
下からの温泉の熱気で、じわじわと温められる素晴らしいシステム!
岩盤浴によく似た心地よさです!
加えて視界には青空が!



侮るなかれ、岩手。

今日は最高33度まで気温が上がり、汗だくだったので余計に気持ちがよかったです。

あ、フォルムカード、手に入れております!



わんことカッパですね。

今日も国道4号線を北上。



川沿いを走ったり、



いわて銀河鉄道と併走したりしながらでした。

このブログをPCで見ている人は、右下にツイッターも表示されているので分かると思いますが、途中、奥中山高原でソフトクリーム食べたりしてます。
産直のものってやっぱり美味しいですね!

さて、最後は、今晩お世話になる金田一温泉駅にあった七夕飾りを。




では!


本日の、
行程 岩手県盛岡市→二戸市
走行距離 76km
出費 2003円


三十五日目〜ボーイ ミーツ ポリス〜

カラカラカラ、、ガシャン。

駅の扉が開く音で目が覚めました。誰か分からないけれど、気まずいので寝たふり。

ゴ、ゴ、ゴ、ゴ。

重たい靴の足音。ブーツ?

ゴ、ゴ・・・ゴ、ゴ、ゴ、ゴ

まっすぐ僕の方に向かってきます。やべ、何だろ?

恐る恐る目を開けると・・・

「あ、起こしちゃった?じゃーついでだから、悪いけんど少し話聞かせてもらえる?」

2人組の警察官でした・・・。

安心半分、不安半分。
また追い出されてしまうのか?
時計を見ると深夜0:25。
話がひと段落したところで、

「あの、ここ、閉めるんですか?」

「いんやぁ、ここは一般に解放してあるところだからね、大丈夫だよ(笑)」

(よっしゃー!国からお許しが!)

「そっか、鹿児島から来てるんだね、そりゃ大変だ。んで、北海道まで行って帰ってきたら、それを本にするんかい?こりゃ、俺らのことも出てきちゃうね(笑)」

・・・警察のおじさま方、本にはなりませんが、しっかりブログのネタにさせていただきました。

そんなドラマ?が生まれた金田一温泉駅。



朝7時頃、さらに北の町、野辺地に向けて出発です!

今日も基本は峠道。



八甲田山を左手に、
登ったり下ったりをひたすら繰り返します。

気温も昨日と同様30度オーバー。
道の駅などで、こまめに休みながら進みました。



道の駅さんのへで売っている“農アイス”。地元農産物を使ったソフトクリームで、写真は豆乳ソフトです。



りんごが5個で180円。
さすが本場!

野辺地市内には2時半頃到着。
親父ナビメールにて、隣町の狩場沢駅が無人駅と判明したので、今日はそこで寝ます!



海の見える静かな駅です。

また、素敵な警察官との出会いがあるのでしょうか・・。

では!


本日の、
行程 岩手県二戸市→青森県平内町
走行距離 75km
出費 1260円


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塚本 靖己

鹿児島県鹿児島出身。
錦江湾高校から鹿児島国際大学へ進学。保育士の道を志すも、免許も取らずに卒業。
卒業後は〈有限会社クラウド〉に入社。高校時代から愛読していた地元情報誌「CROWD」の編集に携わる。5年間勤務した後、2011年5月20日、退社。
同年6月6日、日本縦断を目標としたチャリ旅を開始。

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